:京都百万遍秋の古本まつり

 先週、百万遍秋の古本まつり初日に行ってまいりました。まず、今出川通りR書店恒例のバーゲンセールを目指して、9時20分ごろ到着したらすでに黒山の人だかり。9時からオープンとのこと。ここはいつもフランス語の箱があり、安い。さっそくModianoが大量に出ていたので、持ってない本でタイトルの面白そうなのをかき集めました。村上春樹フィーバーだが、Modianoがノーベル賞を取ったのは順当な話。
Patrick Modiano『Un cirque passe』(Gallimard、94年8月、100円)
Patrick Modiano『La ronde de nuit』(Gallimard、99年6月、100円)
Patrick Modiano『Du plus loin de l’oubli』(Gallimard、97年12月、100円)
Patrick Modiano『Villa Triste』(Gallimard、98年11月、100円)
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他に、
Louise de Vilmorin『Poèmes』(Gallimard、70年9月、100円)
村松定孝編『幻想文学 伝統と現代』(双文社出版、89年5月、200円)→これは裸本だから安い。

 本会場では、A堂3冊500円で、
池内紀『川の司祭―十二の塔の物語』(マガジンハウス、99年9月、167円)→塔が好きなので。
三好豊一郎『幻華山房漫筆』(小沢書店、昭和59年11月、167円)
久野昭『死に別れる―日本人のための葬送論』(三省堂、95年3月、166円)
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 T書店3冊500円。どなたか音楽界の方がお亡くなりになったらしく、楽譜や音楽書が大量に出ていました。
清水徹『廃墟について』(河出書房新社、71年4月、167円)→表紙が迫力。
アンリ・ビュッセル池内友次郎訳編『パリ楽壇70年』(音楽之友社、昭和41年10月167円)
川村二郎『白夜の廻廊―世紀末文学逍遥』(岩波書店、88年10月、166円)

 ここでいったん昼食、その途中で、新しい古本屋ができているのを発見。Hというビルの3Fにあるお店。なにせ3Fなので階段を上がるのがしんどい。ここで、
大久保昭男故郷の空 イタリアの風』(新評論、06年8月、600円)

 また会場に戻り、K書店3冊500円で、
プーシキン竹田慎吾譯『エヂプトの夜』(萬里閣、昭和22年7月、167円)→タイトルに惹かれて。
G・フロベール櫻井成夫訳『情熱と道徳』(岡倉書房、昭和22年9月、167円)→「11月」も収められている初期小説集。タイトルはもひとつだが、ぱらぱらと中を見たら面白そうだったので。
福原麟太郎『英学三講』(法政大学出版局、67年12月、166円)→「英国随筆史」という面白そうな評論が収められている。
 3冊500円ばかりだと恥ずかしいので、K書店の通常棚から、
高遠弘美プルースト研究―言葉の森のなかへ』(駿河台出版社、99年8月、1000円)→昔読んだ『乳いろの花の庭から』が大変面白かったので。フランス語原文がたくさん引用されており、最後の方「千夜一夜」との関連について30ページほど言及あり。
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 今回は珍しく、早々と2時半ごろには帰途につきました。