:新年初買い報告

 新年は、11日まで古本を一冊も買わず平穏な日々を過ごしておりましたが、古本仲間との新年会がツイン21古本フェアに合わせてあったので、早々に古本生活に引き戻されてしまいました。

 収穫と言えば、
大澤章『永遠を刻むこころ』(叢文閣、大正15年3月、300円)→以前、神谷光信の『へりくだりの詩学』を読んでいて名前を知った人。ちらっと見ただけだが静謐で味わいのある文章のようだ。
ガストン・バシュラール本間邦雄訳『火の詩学』(せりか書房、90年9月、1000円)→バシュラールのイマージュの詩学については全部持っているつもりだったが、こんな本があるのは知らなかった。

 ほか、
澤柳大五郎『ギリシア神話と壺繪』(鹿島研究所出版会、昭和41年3月、300円)→これも珍しい。
河盛好蔵『フランス語盛衰記』(日本経済新聞社、91年8月、300円)
東雅夫『ホラージャパネスク叢書 百物語の百怪』(同朋舎、01年7月、300円)→文庫本で出ているような気もするが安いので。
生方たつゑ『娶らざる詩人―大手拓次の生涯』(東京美術、昭和48年6月、800円)→よく見かける本だが所持してなかった。
河島英昭『イタリアをめぐる旅想』(平凡社ライブラリー、94年6月、500円)
///

 そのまま古本仲間らと、いつもの大江橋T書店の150円均一棚へなだれ込み、
川村二郎『黙示録と牧歌』(集英社、79年10月、150円)
ERINE SAKINU(佐岐えりぬ)BERNARD CITROEN訳『LE POIDS DU FRUIT(果実の重み)』(書肆風の薔薇、85年4月、150円)→中村真一郎の奥さまのようです。
///
 仲間の一人は、ツイン21で段ボールひと箱購入したうえ、この店でも10冊を買う。
 今年はまずまずのスタートでした。


 オークションでは、
森本英夫/堀田郷弘『フランス語の心をたずねて』(高文堂出版社、昭和52年3月、300円)→初心者向き文法や文化の紹介本。
福井芳男『フランス語で歌いましょう』(第三書房、97年8月、350円)→楽譜が載っていないのが残念。
日夏耿之介『黄眠文學随筆』(桃蹊書房、昭和16年8月、500円)→これはすでに所持しているがあまりに汚く解体寸前なので買い直したもの。この値段にしてはとても良い状態。
///