:日本へ帰って古本熱冷めたか

 パリ古本報告に熱中のあまり、日本での古本購入の報告が滞っておりました。

 先月半ばに、オークションで一人の出品者から下記の本をまとめて購入。
栗田勇『フランス近代詩入門―附フランス詩法概要』(錬金社、昭和33年3月、250円)→これはあまり見たことのない本。学生向けの教科書として書かれたもののようで、前半は原詩が載っているだけ。うしろに65ページほどフランス詩法の解説がある。
堀口大學譯『フランス詩集』(創藝社、昭和25年10月、150円)
杉捷夫『フランス文學雑筆』(白水社昭和14年9月、410円)
渡邊一夫/杉捷夫編『フランス小説集』(みすず書房、51年9月、300円)→中学生の頃古本屋へ通い始めたころ、同じ装幀の『ドイツ小説集』を買ったのが懐かしく思い出されました。
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 別の出品者から、ちょうど伝記を読んだばかりのキク・ヤマタの本が出ていたので購入。
キク・ヤマタ林孝一譯『パリの作家たち』(三笠書房、50年9月、520円)


 今月は、パリで多量に買って古本に食傷気味になったのか、あまり買っておりません。
 オークションは下記のみ。
矢野峰人『詩學雑考』(第一書房、大正15年6月、1000円)

 ネットでは、
渡辺一夫『随筆 うらなり抄―おへその微笑』(光文社、昭和31年1月、300円)

 OB麻雀会の途上、いつもの大江橋T書店。
ジャン・シャロン小早川捷子訳『レスボスの女王―誘惑者ナタリー・バーネイの肖像』(国書刊行会、96年3月、1300円)→しばらく探して手に入らなかった本だったので、少々高いが購入。

 別の日の飲み会の途上、いつもの堺筋本町T書店にて。
神谷光信『詩のカテドラル―鷲巢繁男とその周辺』(沖積舎、平成14年11月、680円)

 と、今月買ったのは4冊のみ。
しばらくこの低調さは続くのでしょうか。あるいは古本はもう卒業でしょうか。
11日の京都下鴨神社でどうなるかです。