パリ古本ツアー三日目は、日曜日で古本屋は全部閉まっているので、小雨のなかClignancourtクリニャンクール蚤の市へ。
最初は入口右手のヴェルネゾン地区に入りましたが、ここは狭い道が複雑に入り組んで迷路のような不思議な空間でした。何度も探し歩いて、ようやく一軒だけ古本専門店を発見。なんと表の均一台にさりげなく置いてあるアドルフ・レッテを見つけて、心臓が高鳴りました。
Adolphe Retté『Du Diable à Dieu』（Messein、48年2月、3ユーロ）
クリニャンクール蚤の市はほとんどが骨董品ですが、ドーフィネ地区の二階に古本の店が集まっているゾーンがありました。ずいぶん探しましたが結局下記一冊のみを購入。これも均一台です。
Jean Lorrain『Le Crime des Riches』（Baudinière、見当たらず、5ユーロ）
昼食後、友人と別れてバスで帰る途中、サン・ミシェル通りに差し掛かったあたりで、バスの中から均一台に群がっている人たちを見つけたので、慌てて下りて入ったのがBoulinierブーリニエ書店。ここだけ日曜日でも開いていました。
Jacques Sadoul『Les hautes Terres du Rêve』（J’ai Lu、80年6月、1ユーロ）→均一台。
F.B.Long『Le druide noir』（Marabout、77年、1.5ユーロ）
J.-P. Rosnay『Les Cheveux das les Yeux』（Des Jeunes Auteurs Reunis、52年3月、1.5ユーロ）→疲れていたのか、著者名をJ.-H.Rosnyと早合点して買ってしまいました。
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古本ツアー四日目は、友人とモンマルトル観光。モンマルトル墓地でゴーティとベルリオーズの墓に詣でるなどの後、午後からセーヌ河左岸の古本屋台をサン・ミシェルから西の方へ見て回りました。行けども行けども、古本屋台の列は消えず、とうとうヴォルテール河岸まで行ってしまいました。ボードレールがしばし滞在して『悪の華』を書いたと言われる「オテル・デュ・ケ・ヴォルテール」を写真にとって退散。
サン・ミシェルから西へ三軒ほど行ったところの店が私の趣味に合う本をたくさん並べていました。
ここで三冊購入。ところが疲れていたのか、下記の本の著者名をClaude Seignolleと読み違えて買ってしまいました。こんなことが起こり得るのか。
Claude Cariguel『L’insolence』(不明、7ユーロ)
翌日、店主に著者名を勘違いしたと申し出て、5ユーロの別の本と交換してもらいました。快く応じてくれたうえ、差額の2ユーロも返却していただきました。御礼。それが次の本。
J.M.A.Paroutaud『Le Pays de Eaux』（Le Tour sur le Tout、83年5月、5ユーロ）
残りの二冊は下記。
Pierre Castex『Conte Fantastique en France』（José Corti、51年2月、10ユーロ）
Maurice Renard『Un Homme chez les Microbes』（Métal、56年、5ユーロ）
他の店でも少しずつ購入。一番の収穫は、
Maurice Rollinat『Les Apparitions』（Charpentier、1896年、15ユーロ）
ブラッサンス公園古本市でRollinat『Les Névroses』のルリユール本を80ユーロで見かけ迷ったが買っておくべきだったか。
他にも下記を購入。
Maurice Pons『Pourquoi pas Métrobate』（Balland、82年、7ユーロ）
Maurice Pons『Douce-amère』（Denoël、96年、7ユーロ）
Roger Caillois『Fleuve Alphée』（Gallimard、92年1月、４ユーロ）→買ってから翻訳ですでに読んでいたことに気づく。
Mircea Eliade『Les Trois Grâces』（Gallimard、84年1月、7ユーロ）
Barbey d’Aurevilly『Une Histoire sans nom』（Gallimard、72年7月、3ユーロ）
Claude Seignolle『Le Ronde des Sorcières』（Phébus、93年9月、6ユーロ）
Marcel Schwob『Cœur double』（Ombres、96年8月、6ユーロ）
O.V.del.Milosz『L’Amoureuse Initiation』（André Silvaire、91年10月、8ユーロ）
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古本ツアー五日目は、Gibert Josephジベール・ジョゼフから始まりました。ここで12冊も買う。
Henri de Régnier『Escales en Méditerranée』（Buchet Chastel、07年4月、16ユーロ）
G.Flaubert『Un Parfum à sentir ou les Baladins』（Gallimard、11年4月、2ユーロ）
G.Flaubert『Novembre』（Gallimard、11年1月、2ユーロ）
Robert Margerit『Mont-Dragon』（La Table Ronde、06年5月、8.5ユーロ）
O.Khayyâme『Rôbâuyât』（Babel、08年8月、7.7ユーロ）
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以上は新本。古本は次のとおり。
Robert Margerit『La Terre aux Loups』（Phébus、00年10月、6.6ユーロ）
Maurice Renard『Le Docteur Lerne』（José Corti、10年3月、6ユーロ）
Jean Lorrain『Maisons pour dames』（Albin Michel、90年1月、4.1ユーロ）
Frédérick Tristan『Dieu, l’Univers et Madame Berthe』（Fayard、05年6月、2.8ユーロ）
Frédérick Tristan『La Cendre et la Foudre』（Balland、82年、0.5ユーロ）
G.O.Châteaureynaud『Le Kiosque et le Tilleul』（Babel、97年10月、3.6ユーロ）
Christian Charrière『La Forêt d’Iscambe』（Phébus、99年1月、5.3ユーロ）
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この後、例の河岸の古本屋台で本の交換をしていただいた後、近隣の古本屋を回りました。収穫のあったのは二店のみ。まずLibrairie de Clunyクリュニー書店です。
ここでは三冊購入。
A.Dumas『Histoire d’un Mort racontée par lui-même』（Union Générale d’Éditions、80年5月、5ユーロ）
Rabou,Chasle他『Contes bruns』（Éditions des Autres、79年5月、5ユーロ）
Ponson du Terrail他『Les Bandits』（La Marge、91年、1ユーロ）
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次にLibrairie Henri Vignesアンリ・ヴィーニュ書店。
ここでは店頭の均一台で下記二冊購入。
Frédérick Tristan『Le Dieu des Mouches』（Christian Bourgois、74年5月、1ユーロ）
Yves Bonnefoy『Les Planches courbes』（Gallimard、06年6月、2ユーロ）
