:ネットでフランス書など購入

 ヤフーオークションで、ピエール・ルイスの短編集(木版画挿絵付き)が落札できなかったのがきっかけになり、「日本の古本屋」の検索で以前から気になっていたいくつかのフランス書も、そのうちぼやぼやしていると、誰かが攫っていくに違いないという強迫観念に駆られ、ついオーダーしてしまいました。

Jean Lorrain Gustave Moreau『Correspondance et Poèmes』(Réunion des musées nationaux、98年10月、2100円)

 これは、先日読んだ『仮面の書』中のジャン・ロランの詩に魅せられ、いくつか詩が載っているらしいので欲しくなりオーダーしたものです。本国へ発注すれば新刊でも8ユーロぐらいで買えるものですが、送料も含めると同じぐらいだし、面倒くさいので、高くはありましたが買っておきました。

『ŒUVRES DE GEORGES RODENBACH Ⅰ・Ⅱ』(MERCVRE DE FRANCE、1923・25年、2冊で3000円)

 これは、村松定史訳で読みその静謐な世界に圧倒された『静寂』をはじめ、知らない詩集がたくさん入っているので購入。

 上記2冊をきっかけとして、次々に注文してしまいました。
Sir THOMAS BROWNE『RELIGIO MEDICI&OTHER WRITINGS』(J・M・DENT&SONS LTD.、1928年、500円)
Sir THOMAS BROWNE『Hydriotaphia and The Garden of Cyrus』(Meredith Publishing Company、66年、700円)→この本の作品はすべて上の本に収録されていることが届いてから分かりました。現物を見ないで注文するとこういうリスクはある。

CLAUDE SEIGNOLLE『LES ÉVANGILES DU DIABLE』(Pierre Belfond、67年9月、1000円)
JEAN MISTLER『Gare de l’Est』(Bernard Grasset、75年8月、1000円)
PIERRETTE FLEUTIAUX『Métamorphoses de la reine』(GALLIMARD、84年8月、1000円)

 日本語の本では、『名詩名訳』を読んでいて発作的に発注した、
西條八十『白孔雀』(尚文堂書店、大正9年1月、3500円)
をはじめ、これも『関西古本探検』を読んでいて、古本が古本を呼ぶとばかりにオークションに入札した、
高橋輝次『古本が古本を呼ぶ』(青弓社、02年5月、500円)
岡崎武志『古本めぐりはやめられない』(東京書籍、98年11月、300円)
を無事落札。
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 下記2冊はいつも入札しているK書房のオークションでの落札品。
矢野峰人『英文学の特性』(松柏社、昭和43年4月、300円)
渡辺一夫『異国残照』(文藝春秋、73年6月、520円)

 店頭では、大江橋T書店での下記購入本のみ。
古井由吉『魂の日』(福武書店、93年8月、500円)