最近買った古本

矢野峰人譯詩集『黒き獵人』ほか

本年最初の古本報告です。年末に、古本仲間から、「高い古本を買えばたくさん買わなくて済み、置き場にも困らない」というのを聞いて、年初にさっそく実行してみました。以前から欲しくても高値で手が届かなかったのが、ヤフーオークションで比較的安く出て…

阪神百貨店古書ノ市ほか

年末の阪神古書ノ市には、例年、忘年会と併せて古本仲間が集まることになっていますが、今年は3名とだんだん少なくなってきました。今回は、コロナで自粛が呼びかけられていたこともあり、4時からの時差開催による茶話会程度のものを予定していましたが、結…

百万遍の「秋の古本まつり」ほか

百万遍の「秋の古本まつり」初日へ行ってきました。京都の大型古本市が1年ぶりに再開したということでしたが、今年は古本仲間も集まらず、一人寂しく会場をさまよいました。 古本市に行く途中にある臨川書店に、開店前に到着しましたが、今回はフランス語の…

四天王寺秋の大古本祭り報告ほか

報告が遅くなりましたが、10月初旬、四天王寺秋の大古本祭りの二日目に行ってまいりました。コロナでたびたび中止となり、1年ぶりの開催とのことでした。本格的な古本市は久しぶりだったせいか、はじめの1時間は何も買わずにうろうろするだけでしたが、1冊買…

ジャン・ロラン『ポルトレ集』ほか

今月は古本買いを若干抑え気味にしました。なかでは、オークションで買った下記が値段は高いが、珍しいもの。 JEAN LORRAIN『Portraits Littéraires et Mondaines』(BAUDINIÈRE、1926年11月、4142円)→人物の紹介をするポルトレで、レニエ、ドールヴィイ、…

暇にまかせて次々に購入

相変わらず、コロナが収まりそうにありません。外出することも少なくなっていますが、今月初め一回だけ、小学校時代の仲間に誘われて神戸の港湾開発地をサイクリングしました。18歳まで神戸で育ちましたが、三宮の海側に広大な別世界ができているのにびっく…

二つの古本市をはしご、浜松の古本屋など

買った古本の話の前に、古本の師でもあった友人が今年2月に亡くなり、その形見分けとしていただいた本を紹介します(2月11日記事参照)。 小栗虫太郎『黒死館殺人事件』(新潮社、昭和10年5月、―)→松野一夫装幀 そのときも書きましたが、この本は大学時代に…

久しぶりに古本市へ行く

先週末、県域を跨ぐ移動が解禁されたこともあり、久しぶりに大阪へ出ました。前にも書いたかもわかりませんが、長年続けている近鉄沿線を一駅ずつ降りて飲み歩く「近鉄沿線友の会」で(と言っても二人だけです)、尼崎センタープール前での飲み会があったか…

暇にまかせて古本処分

コロナで閉じこめられているうちにと、何年かぶりに本の整理に取り組みました。不思議なもので、結果は毎回段ボール12~3箱に落ち着きます。本棚の上にキノコのように平積みしていた本も減り、少し部屋が明るくなりました。以前も書きましたが、本の処分の際…

古本市中止続く

コロナ禍の影響で、その後も続々と古本市が延期や中止になっています。四天王寺、たにまち月いち、阪神百貨店、京都勧業館etc.。麻雀会飲み会も中止になって大阪に出かけることもなくなり、古本屋を覗く機会もなくなりました。もっぱら、ネットで購入してい…

コロナウィルス騒動で古本市続々と延期

コロナウィルス騒ぎの余波を受け、OB麻雀会が中止、見に行く予定だったシンポジウムや大相撲が無観客となって、なかなか大阪に出る機会がなくなり、あまり古本屋にも行けなくなってしまった、と嘆いていたら、今度は、サンボーホールのひょうご大古本市が3月…

古本の師であった友人逝く

学生時代からの友人で、古本の師匠でもあったびわこのなまずさんが亡くなりました。このブログを始めたのは彼がミクシィで日記を綴っているのを知り、やり方を教えてもらったことがきっかけでした。均一本のなかからいかに味のある本を釣り上げるかが古本漁…

阪神百貨店の古書ノ市ほか

年末は阪神百貨店の古書ノ市の初日に行ってきました。今年は参加店舗が少し減ったようで、レコード市の賑わいに押されていました。大勢の人混みのなか、長蛇の列に並んで、結局買ったのは、下記一冊。 アンリ・メショニック竹内信夫訳『詩学批判』(未来社、…

古希を前に、古本の買い方を考える

今年もあっという間に過ぎてしまい、いよいよ来年は古希を迎えることになりました。いつまでもだらだらと古本を買い続けるのもいかがなものかと、反省しつつも病気は治りません。せめて探求書中心に絞って、無駄なく、少々高くても買うというかたちに変えな…

百万遍秋の古本まつりほか

先週、京都知恩寺で行われた秋の古本市初日に行ってまいりました。いつものように出町柳から百万遍の途中にある臨川書店の大安売り路上即売会に立ち寄り、下記を購入。 中込純次『文学に現れたパリ』(三笠書房、78年2月、100円) Anna de Noailles『L’Offra…

四天王寺秋の大古本祭りと天神さんの古本まつりほか

少し間を置きましたが二つの古本市の報告。最近古本市に行っても、大きな本は買うのをためらわれることが多くなりました。これはわれわれ年寄り古本仲間の共通の傾向です。四天王寺の古本市は、用事があって三日目の日曜日に馳せ参じました。三日目ともなる…

ベルリンの古本屋ほか

前回古本報告からずいぶん間が開いてしまいました。この間ドイツへ旅行しましたが、昨年パリでの作戦に味を占めて、ベルリンで家内らをアルカーデンという大型ショッピングセンターに残して、地下鉄を乗り継いで古本屋に一軒行ってきました。事前にネットで…

下鴨神社の納涼古本まつりほか

4日ほど前パソコンが急に開けなくなり、古本購入メモをせっかく作っていたのに、取り出せなくなってしまいました。急遽新しいパソコンを買って、古本仲間から、すでに送っていた古本報告のメールを送り返してもらい、なんとか今回の記事に間に合わせることが…

プレイヤード版のボードレールとヴェルレーヌを買う

今月は、フランス書は下記の三冊。ユベール・アダッドは先月フランスの古本屋に発注していたもの。ボードレールとヴェルレーヌのプレイヤード版は、昔から手元にと思いつつ高くて買えなかったのが、オークションで少し安く出ていたので買ったもの。読むはず…

アンスティチュフランセ関西のbouquinerie solidaire(古本出店)

フランス語の先生から、京都のアンスティチュフランセ関西で、29日にマルシェがあり、その中で古本も売られるという情報を聞き、雨天中止に冷や冷やしながら、行ってみました。たしかに建物の入り口の一角に古本コーナーがありましたが、残念ながら量が少な…

堺筋本町天牛書店の跡にできた槇尾古書店へ行く

今年初めに天牛堺書店が閉店したのでがっくりしていましたが、先日、船場店と同じ場所で元店員が古書店を開業したとの情報を「関西古本屋マップ」のサイトで見つけ、飲み会のついでに行ってきました。槇尾古書店という店名で、営業時間は以前と同じ。4日単位…

四天王寺春の大古本祭りと京都春の古書大即売会ほか

春恒例の二つの古本市を覗いてきました。四天王寺春の大古本祭りは三日目の日曜日に友人らと集まりましたが、途中で家内から指を切ったと連絡があり、途中で引きあげたので不完全燃焼。神戸アーカムハウス出品の デューマ竹林章譯『ラインの古城』(三崎書房…

神田の田村書店、天牛書店江坂店ほか

4月初旬に、昔お世話になった先生の文化勲章受章を祝う会があり、東京へ日帰りで行ってきましたが、ついでに神保町を少し回遊いたしました。古書モールと大島書店がなくなっていたのが寂しい。結局買ったのは、田村書店の2階だけ。 JEAN RICHEPIN『LES CARES…

水の都の古本市とたにまち月いち古書即売会など

今月は二つの古書市を覗いてきました。ひとつは、3月中旬の「水の都の古本市」で、二日目がうまく大阪の麻雀会と当ったので行ってきました。二日目ともなると、朝なのに客の姿は少なく、のんびりと見ることができました。室内が暗く、私の視力では背文字が読…

たにまち月いち古書即売会ほか

天牛堺書店がなくって以来、何とか大阪で古書市があるタイミングで飲み会が来ないかと思っていたら、ちょうどうまい具合に、大阪城集合の飲み会が、大阪古書会館の古書市の初日に当たりました。つい興奮して下記を購入。 鈴木信太郎譯『マラルメ詩集』(創元…

天牛堺書店破産

今年初の古本報告ですが、悲しいお知らせから始めなければなりません。28日(月)、飲み会の前に、恒例の堺筋本町の天牛書店へ行ったら、シャッターが下りていて、「破産により差し押さえ」との破産管財人弁護士の貼り紙がありました。大阪に用事のある時は…

全大阪古書ブックフェアほか

先週日曜日、大阪古書会館の全大阪古書ブックフェアに行ってまいりました。古本仲間の忘年会に合わせたため、最終日のしかも閉会間際となったにもかかわらず、けっこういい買い物ができました。まず、寸心堂ではフランス書がたくさん出ていて、その中から下…

:東京の古本市二つほか

昔勤めていた部署のゴルフ会に呼ばれて、東京へ行ったついでに、昨日、神保町の和洋会と高円寺の西部展を覗いてまいりました。昔は二つも古本市を回れば、リュックがはち切れるほど満杯になっていたのに、今回は7冊。歳のせいですかな。 神保町和洋会では、…

:京都百万遍秋の古本まつりほか

昨日、秋晴れのなか、百万遍秋の古本まつりの初日に行ってまいりました。出町柳から会場に向かう途中の臨川書店で、さっそく収穫あり。とにかく破格の値段。ほとんどが100円から300円ぐらいまで。RACHILDEはたくさん出ていましたが、とても持ち切れないので1…

:パリで新古書購入ほか

しばらくお休みをいただいていたのは、家内と家内の姉を連れて、パリへ観光に行っていたからです。ヨーロッパは初めてという姉に短時間でパリの名所を案内しようと、かなりハードなスケジュールを組みました。モン・サン・ミシェル一日、ヴェルサイユ宮殿ほ…